年輪に記憶されていたもの

福地の林業家の方に、樹齢120年ほどのヒノキを輪切りしたものをいただいてきました。地元にある資源を何かに使えないかと思ったからです(このように書くと、何だか偉そうに聞こえてしまいますが)。ところで、この輪切りから、思わぬことが分かって驚いたことがあります。

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それは、写真の年輪右側真ん中あたりにある変色しているところ(林業用語?では、アテと呼ばれている)です。今から約56年ほど前に東海地方を襲った伊勢湾台風の強い風を受けて出来たものだと考えられます。ここ福地でも大きな影響を受けたようです。この木が植林された時に生きていた日本人は一人も残っていないことを考えると、いろいろ考えるところがあります。